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2022-05-30

不確実性な過去から、そうだったであろう未来へ

「確率的発想法~数学を日常に活かす」を読み終わった。
久々にハードな書物であった。いや、普通に考えれば、入門の初歩の読み物みたいなもんなんだろうけど、なまった脳髄にはキツかった。

で、感想。

これはハードSFだ!

確率の時制、そうだったであろう世界、無知のヴェール、・・・次から次へとガジェットが飛び交う。もちろん、空想科学ではない(一部論証が怪しいのも紹介されているけど)。ベイズ推定とか、スパムフィルターで一躍脚光を浴びた確率論も登場する。あたまがくらくらするよ。

そうだなあ、ルーディ・ラッカーあたりなら軽くシリーズで長編3本くらい書けそうな。アイデア満載の一冊です。
最後に、いらぬ注文を少し。
Ωだの、P() だの数式使いすぎ。標本空間を表すだけなら、こんな数式なくても説明できるはず。いろんな議論がてんこ盛りで、ついていけない部分も多いし、人の名前も乱出するので誰が誰やら分からなくなった。あと、AMAZONのレビューにも書かれていたけど、本当~~にタイトルが地味すぎて損していると思う。

10:06 午前 in Books | Permalink | Translation powered by SYSTRAN

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